18.模擬試験の利用

模擬試験は必ず受けましょう。
通常スクールにおいては模擬試験までセットになっているはずです。独学の方でも模擬試験だけというのも可能なはずですので利用して下さい。

模擬試験は当然、本試験と同じ形式で行われるので、本試験の雰囲気をつかむ事ができますし、どんな問題の並び方なのか、どんなペース配分でやれば良いのか、肌で感じる事ができます。そして、自分の弱点が何なのか、何が理解できていて何が理解できていないのか、確実に得点すべき問題と捨てても構わない問題を模擬試験によって知る事ができます。

で、気をつけて欲しい事があります。
模擬試験の成績に一喜一憂する人、よく見かけるのですけど、そういうのやめてくださいね

だって、模擬試験の成績が良かったから合格、悪かったから不合格って、まだ決まったわけではないですよね。
私自身、宅地建物取引主任者の時、毎回模擬試験で満点近い成績を取りながら本試験に合格できなかった人を何人も見ていますし、逆に私自身は模擬試験で一度も合格点を取ったことがないのに、ちゃんとその年に合格してます。

模擬試験というのは、通常本試験より難しい問題が並びます。本試験より易しかったら意味がありません。
で、模擬試験の問題というのは大きく3つに分けられるんです。

A:過去問の焼き直し問題
B:過去問の知識を前提とした(視点を変えた)応用問題
C:出題実績のない、テキストにも載っていない、または載ってはいるけど重箱の隅をつついたような問題

Aは確実に得点できなければ話になりません。Bについては間違えたなら過去問に戻って復習すれば良い事です。
Cについては、実際に本試験に出る可能性はほぼないでしょうし、他の人だってできないに決まっているのですから、間違えたとしても落ちません。

実はCに該当する問題に正解できる人こそ要注意です。適当にマークしたらまぐれで正解だったというならまだ大丈夫ですが、そうでない場合は満点を目指してあれもこれもと手をつけている可能性があるという事です。

満点目指そうとすれば、出るかどうかも定かではないようなものに、あれもこれもと手をつけなければならなくなってしまいますし、それらが試験に出なかったなら結局無駄な努力にしかならないのです。
そうこうしているうちに試験対策上本当に大切なものが何なのかを見失い、ピンぼけになってしまいます。

「これが完璧にできてこそ本試験で頭一つ出て合格できるし、満点なんか取らなくて良いなんていうのは、できない人の言い訳だ」なんていう人いますけど、これが思い上がりでなければ何だと言うのでしょう?
なぜなら、そんな事ができる人が現実にいるでしょうか?

たいてはこういう人ほど、不合格になっても自分で何がまずかったのかを理解しようとせず、毎年同じ事を繰り返すことになります。合格する人もいないわけではありませんが、その人は本当に運良くまぐれで、勉強してた所が出た為に高得点になったというだけにすぎません。

毎年受験しているけど合格できない人の大部分が、この負のスパイラルに陥っているとも言えるのです。
満点なんか取ったって、偉くもなければ凄くも何ともない。何の自慢にもならないのです。

もし満点取ろうと思っている方がいらっしゃいましたら、即座に考えを改めましょう。
さもなくば、永久に合格の日の目を見ることはないと、断言致します。

そう、満点を目指すのは百害あって一利なしです!!

私自身も合格した年、模擬試験においては、普段はギリギリで合格点か、ちょっと届かないか、ぐらいで、1度だけ択一45点という事がありましたが、たまたまその回は過去問焼き直し問題がメインだったから、45点が取れたのにすぎません。
その2回後の模擬試験では択一が27.5点(つまり11問)しか取れなかった回がありました。もう一度過去問で復習して同じ問題を解いても、やはり27.5点しか取れず、間違えた問題も全て同じでした。実はこの回、Cに該当する問題が並んでいたのです。でもこの回については直前期の受験生に対しての警告メッセージとしての意味合いがあったのではないかと思います。

凄い例になると、私が合格する前の年にあった模擬試験の択一で満点だった人がおり「私でさえこんな簡単に答えが出るようなレベルで、本試験に対応できるのか」と豪語し出しました。その人は現時点でもいまだに合格しておりません。



こういう事もあるので、模擬試験の成績というのはあくまでその時点での目安であって、それ以上でもなければそれ以下でもないわけです。

ぶっちゃけ、模擬試験で合格点が取れなかったなんていうのは、全然たいした問題ではありません
逆に毎回満点近い成績の人こそ問題があるでしょう。

何より、いくら模擬試験で成績が良かったからと言っても、本試験に合格しなければ何の意味もないのですから。
プロフィール

土地家屋調査士 高梨 富

Author:土地家屋調査士 高梨 富
SINCE 2011.2.1

山形県土地家屋調査士会会員
登録番号 山形 第1222号

民間紛争解決手続代理関係業務
法務大臣認定 第739001号
※土地家屋調査士法第3条2項2号

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〒990-2321
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