受験生向けコンテンツ

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Contents for Examinee


土地家屋調査士を目指して、日々頑張っていらっしゃる皆さんも多いのではないかと思います。
しかし、試験を受けるにしても、どんな対策を立てて良いのかわからないという皆さんもまた多いのではないでしょうか。

そこで、少しでも受験生の皆さんの助けになるように、このコンテンツを立ち上げました。
当事務所は、微力ながらも受験生の皆さんを応援します!


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1.合格率ってどれぐらい?
2.受験番号は遅いほうが良い?
3.午前の試験と午後の試験
4.免除資格を持っていない人はどうしたら良いのか?
5.あらかじめ持っていた方が良い資格は?
6.スクール選びについて
7.どんな内容?
8.択一対策…民法
9.択一対策…土地家屋調査士法
10.択一対策…不動産登記法
11.択一問題に多い出題形式
12.六法は必要か?
13.書式対策
14.関数電卓と複素数
15.筆記用具
16.書式問題を解くときの注意点
17.法改正にはどう対処する?
18.模擬試験の利用
19.筆記試験に合格したら
20.合格したら
21.おすすめテキスト 基本テキスト
22.おすすめテキスト 書式対策なら絶対これを買え
23.おすすめテキスト 択一項目別問題集
24.おすすめテキスト 択一肢別問題集
25.おすすめテキスト 年度別問題集
26.おすすめテキスト 六法ならこれ
26.おすすめテキスト ハイレベルな問題集
28.購読しておくと良い雑誌
29.適度に息抜きをしましょう
30.終わりに

1.合格率ってどれぐらい?

土地家屋調査士の試験は、例年6%前後の合格率で推移しています。
そして、合格者の多くは2回目~3回目の受験にて合格をつかんでいます。
そう考えると、土地家屋調査士の試験というのは超難関資格であると考えられる気持ちもわかりますし、私も受験生時代はそうでした。
でも、最初から「難関資格だ」と怯えてしまっては成功するものも成功しません

せっかく門を叩いたのであれば、諦めず最後まで頑張れば必ず合格できる試験です。
何より、どんな資格試験でもそうなのですが「実質的な合格率」ってどのぐらいなのでしょうか?

実はどんな難関試験であっても同じ事が言えると思うのですが、実質的な合格率というのは50%程度だと思っていただければ良いと思います。
「おいおい、何てこと言うんだ」と思われるかもしれません。

でも、受験生全体を見渡してみると、実は「お試し受験」「記念受験」という人達って結構どころではなくかなり多いんです。100人中50人はいるのではないでしょうか。

合格する事が前提でなく、とりあえずどんな試験なのかを体感する目的で受験される皆さん。もちろんそういう受験の仕方はありですし、しっかりした目的意識を持っているのであれば受験の雰囲気を知る上でも「お試し受験」はむしろ有益です。しかし、このグループから合格者が出るという事は残念ながらないでしょう。それに「記念受験」という人達から合格者が出る事は絶対にあり得ません。
という事で、このグループの人達は勝負相手とはなりません

そして、「毎年受験しているけれど、何らかの理由でなかなか合格できない」という人達もかなりいます。こちらも100人中38人ぐらいはいるでしょう。この人達が何年も受験し続ける理由としては、不合格になる理由が自分で理解できていない事によります。ですから合格に必要な情報よりも全然関係ないような情報集めに躍起になっているというところでしょうか。という事で、このグループに入ってしまうと、合格する事は容易ではなくなってしまいますから、残念ながら勝負相手とはなりません

残る12人のうち、6人はその年に合格し、6人はその年には合格できなくても翌年度に栄冠をつかむパターンですから、実質100人中この12人で合格争いをしていると思っていただいて間違いないかと思います。こういった事から、実質的な合格率というのは50%程度と言えるのではないでしょうか。

2.受験番号は遅いほうが良い?

とある本には、「受験番号が若い人達の席は殺気立った雰囲気だから、できる限り遅い受験番号の方が雰囲気に飲まれずに受験できる」といった事が書かれていました。
確かにそれは一理あると思います。精神的な余裕も欲しいでしょうし、雰囲気に飲まれて本来の実力が発揮できなかったら何にもなりませんからね。

でも、本気で合格しようと思うのであれば願書提出は余裕を持ってするものです。ですから、合格者の多くは受験番号の若い方に集中する傾向が強いです。
自分は自分ですし、気持ちの問題ですね。

ちなみに私は、受験番号5002番。つまり私が受験した会場で2番目でした。
一番乗りしようと思ったのですが、ちょうど私が法務局に入ったら一番乗りした5001番の方が出てきたところだったのです。

その一番乗りした5001番の方も見事合格されました。
当時50台のおじさんでしたけど、合格証書授与式の時「やっとの思いでここまで来れた」と嬉しそうでした。

3.午前の試験と午後の試験

土地家屋調査士の試験は、午前の試験と午後の試験があり、この両方をクリアして口述試験を受験する事が許されます。
ここ近年は午前の試験と午後の試験が逆になっていますので、これを前提としてお話しします。

午前の試験は測量実務の事がメインに問われます。午後の試験は法規的な事が問われる事となります。

午前の試験については、難易度が極めて高く、午前と午後の試験の両方クリアできる人というのは全国合わせても数名しかいませんし、特に午前の試験については合格者が1人も出ない年も決して珍しくはありません。それに午前の試験の対策をしているスクールというのも私自身聞いたことがありません。

しかし、測量士、測量士補、1級建築士、2級建築士のいずれか1つでも取得している(登録自体はしていなくても試験自体に合格さえしていれば良い)人であれば、午前の試験を免除してもらう事ができます。実際に午前の試験に合格するよりも、これらの資格を取得する方がはるかに楽ですから、土地家屋調査士の試験を受験するのであれば、これらの資格の取得が絶対的な大前提という事になります。

また、口述試験は合格率100%ですから、実質的には午後の試験だけで合否が決まってしまうという事になります。

4.免除資格を持っていない人はどうしたら良いのか?

確かに早く資格が欲しい気持ちもわかりますけど、「急がば回れ」という言葉もあるとおりです。
免除資格を何も持っていない方は、まず測量士補か2級建築士の取得に全力を傾けて下さい。土地家屋調査士試験の対策はそれからでも遅くありません。

よくスクールで「1年でダブルライセンスも可能」といううたい文句を見かけます。

これは何かと言いますと、測量士補の試験は5月にあり、7月下旬に合格発表があります。土地家屋調査士の試験は8月ですから、測量士補試験に合格できれば、その年の土地家屋調査士試験について午前の試験免除で受験できる(確か、その合格通知をもって7月中に手続きしなければならないはず)、というものです。つまり「上手くやれば同じ年に測量士補と土地家屋調査士をダブルで取得」という事です。

もちろん不可能ではありませんし、これで合格される方もいらっしゃいますが、私はおすすめしません

というのは、試験内容や出題範囲にしても、測量士補と土地家屋調査士では全く違います。仕事をしていない専業受験生ならともかく、全く違う内容の試験の対策を同時に立てられるのか、という事になるわけです。後述しますけど、土地家屋調査士の試験に合格しようとしたら、1日3時間の学習は必要となるかと思いますし、これと同時並行で測量士補の対策を立てる時間が確保できるかと言ったら…睡眠時間を削れば可能かもしれませんけど、仕事をしながらでは厳しいものがあると思いますし、体壊してしまっては何にもなりません…

では、次に疑問に思われる点としては、測量士補と2級建築士、どっちが良いのかという事。
これは好きな方で良いでしょう。
土地家屋調査士試験において有利になる点があるとすれば、測量士補からの人であれば座標計算が速いというメリットはありますし、2級建築士からの人であれば作図が速いというメリットがあります。でも差があるとすればせいぜいそのぐらいです。

数学が好きな人であれば測量士補は強いでしょうし、2級建築士にしても試験とはいえ家を設計するというのは凄く楽しいと思います。だから、好きな方で良いと思います。

5.あらかじめ持っていた方が良い資格は?

確かに午前の試験免除というのは絶対的大前提ですけど、それ以外に必要な資格があるのかと言うと、ありません。
でも、土地家屋調査士の試験を受験されるのであれば、あらかじめ持っていた方が良い資格というのはあります。

何かと言いますと、宅地建物取引主任者
土地家屋調査士試験の対策前には是非取得していただきたいと思います。
免除資格がなく、測量士補から受ける場合であっても、測量士補が5月、宅地建物取引主任者は10月ですから、頑張ればなんとかなりますし、宅地建物取引主任者の試験が終わってから土地家屋調査士の対策をスタートしても、翌年の試験には十分間に合います。

理由としまして、土地家屋調査士として実務を行う上でも必要な知識が問われますし、何よりしっかり勉強してきた方であれば土地家屋調査士試験の勉強にあたってもイメージがしやすく、飲み込みが速いというメリットがあるからです。このメリットは非常に大きいです。

何より、宅地建物取引主任者というのは不動産業界における登竜門的な資格であるだけでなく、宅地建物取引業を行う上で必須ですし、司法書士や行政書士を目指すにあたっても持っていた方が絶対に良いでしょう


ところで、同じ不動産登記法という法律が問われるのであれば、司法書士を持っている人であれば、土地家屋調査士の試験は楽勝(またはその逆)という考えを持っている方、もしいらっしゃいましたら、そのような考えは即座に捨てて下さい。あまりにも考えが甘すぎますし、試験をナメてるとしか思えません。

何故かと言いますと、確かに同じ不動産登記法という法律の中身が問われますが、土地家屋調査士の試験、司法書士の試験で問われる部分は根本的に全く違います

もし重なる部分があるとすれば、代位による所有権の登記がされた場合の登記済証・登記識別情報の扱い、審査請求。せいぜいこの程度です。この部分は実務においては重要な事ではありますけど、試験の出題頻度としては、土地家屋調査士、司法書士とも低いですから、実質は全く重ならないと考えて良いでしょう。



あと、土地家屋調査士の実務の経験がある人の方が有利になるのかというと、これは必ずしもそうは言えないのではないでしょうか。

1つの理由としては、試験の内容と実務とでは違ってくるものが多いという事があります。
確かに試験勉強で得た知識は実務で必要となるわけですけど、逆は必ずしもそうとは言えませんし、むしろ邪魔にすらなってしまう知識だってありますし、現場にて当たり前に行われている事が試験では間違いである事など土地家屋調査士に限らずたくさんあります。

以前、山形のとある会計事務所さんが主催する経営者セミナーを受講した事がありましたが、その時の講師の先生が仰っていた事に「スーパーマン不要論」というものがありました。

どういう事かと言いますと、その先生が経営する会社では「経験者を採用しない」という事なのです。何故かと言いますと、新卒の人や未経験者であれば、何も知らないわけですから0からのスタートになり、素直に成長するだけ教育が楽だという事です。

対して経験者というのは自分の経験の延長上でしか物を見ないから、新しい事を教えても経験と違うものを受け入れてくれないから、教育するのが大変。それに経験者というのは下手するとその権限が社長より上である事もざらで、それで振り回されてしまう状態もできてしまい、かえってコストが上がってしまう、という考え方です。

私もこれには一理あると思います。私自身も、土地家屋調査士の受験生の頃は全く実務経験ありませんでした。
だから余計な知識に邪魔されなかった分有利に働いたとも思いますし、現に試験勉強の内容と実務とで違う内容ありますからね。

楽器も同じで、プロに入門する場合に、学校の吹奏楽部等でやってきた人と、全く楽器の経験のない人とで、どちらが苦労する事になるのか。現に私の後輩でプロのユーフォニアム奏者になりたくて専門家の先生に入門した人いますけど、今までの経験を全て否定されたそうです。その為、1から鍛え直しになり、先生の教えを取り入れていくのに経験がかえって邪魔してしまい、えらく苦労したと聞きました。

もっとも、実務をしているからこそ答えられる問題というのも中にはありますから、実務をやっている人が有利になる部分ももちろんあります。


どちらが良いと考えるかは、皆さんにお任せします。
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プロフィール

土地家屋調査士 高梨 富

Author:土地家屋調査士 高梨 富
SINCE 2011.2.1

山形県土地家屋調査士会会員
登録番号 山形 第1222号

民間紛争解決手続代理関係業務
法務大臣認定 第739001号
※土地家屋調査士法第3条2項2号

[対応エリア]
山形県内全域
宮城県

[事務所所在地]
〒990-2321
山形市桜田西二丁目7番22号
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